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はじめに
「PQXとMIINは、何が違う?」
「シミも肝斑も気になる場合、どちらを選べばいい?」
PQXはピコ秒で照射するレーザー、MIINはエネルギーを複数のパルスに分けて届けるQスイッチNd:YAGレーザーです。どちらもシミ治療に使われますが、照射の仕組みと治療の進め方に違いがあります。
シミと肝斑を一緒に改善したい方、目立つダウンタイムを抑えたい方に、当院ではMIINレーザーをおすすめしています。この記事では、2つのレーザーを同じ7項目で比較し、肌悩みや施術後の生活に合う選び方を解説します。
1. PQXとMIINレーザーを7つの項目で比較
PQXは、スポット照射とトーニングで目的や経過が異なります。比較するときは機器名だけでなく、受ける照射方法も確認しましょう。MIIN欄は、当院のシミ・肝斑治療の方針に沿って説明しています。
7つの違いを比較
レーザーの種類と
照射の仕組み
- PQXピコレーザー
- 350ピコ秒という短いパルスで照射するNd:YAGレーザー。短時間の照射で色素に働きかけます。
- MIINレーザー(当院)
- ナノ秒のQスイッチNd:YAGレーザー。エネルギーを複数のパルスに分けて届け、刺激の分散を図ります。
使用する波長
- PQXピコレーザー
- 532nm・1064nm。対象となる色素の深さなどに応じて使い分けます。
- MIINレーザー(当院)
- 532nm・1064nm。波長に加え、トーニング・スタッキングなどの照射方法を使い分けます。
部分的なシミへの
アプローチ
- PQXピコレーザー
- スポット照射で、気になるシミを部分的に治療。色素斑の種類や深さに合わせて照射します。
- MIINレーザー(当院)
- 低エネルギーを重ねるスタッキング照射で、部分的なシミを段階的に薄くします。
肝斑がある場合
- PQXピコレーザー
- 低出力のトーニングが選択肢。肝斑と重なる部分への強いスポット照射は、悪化リスクに注意が必要です。
- MIINレーザー(当院)
- トーニングとスタッキングを組み合わせ、肝斑と混在するシミを同時に治療します。
ダウンタイムと
メイク
- PQXピコレーザー
- スポット照射ではかさぶた・赤み・色素沈着が生じる場合があります。トーニングは比較的軽く、メイク再開は照射内容によります。
- MIINレーザー(当院)
- 目立つかさぶた・テープ保護は不要で、当院では翌日からメイク可能。赤み・ほてり・点状出血が出る場合があります。
治療回数
- PQXピコレーザー
- スポット照射は少ない回数での改善を目指す方法。トーニングは複数回の継続が必要です。シミの種類と照射条件で変わります。
- MIINレーザー(当院)
- 当院では5〜6回を一つの目安に、シミ・肝斑を段階的に薄くします。状態によっては、それ以上の回数が必要です。
向いている方
- PQXピコレーザー
- 肝斑の有無を確認したうえで、部分的なシミを少ない回数で治療したい方。スポット照射後の経過を考慮できる方。
- MIINレーザー(当院)
- シミと肝斑を一緒に治療したい方。目立つかさぶたやテープ保護を避け、生活を続けながら治療したい方。
※治療効果・回数・ダウンタイムは、肌状態や照射条件によって異なります。スポット照射やトーニングの経過を、PQXを使う全ての治療に一律に当てはめることはできません。
2. PQXピコレーザーとは?特徴と期待できる効果
PQXピコレーザーは、短い時間でレーザーを照射し、色素に働きかける機器です。国内の製品情報では、パルス幅350ピコ秒、532nmと1064nmの2つの波長を備えています。
シミの一種である老人性色素斑やそばかす、ADMなどの色素性病変、刺青などの治療に使われます。波長や照射条件を使い分け、対象となる色素にアプローチします。
製造販売元は、周囲組織への熱作用を抑える短いパルスを特徴として挙げています。ただし、パルス幅が短いことだけで、全ての方に高い効果が得られる、色素沈着が起こらない、少ない回数で治療が終わるとは言い切れません。
機器仕様の参考:ジェイメック「PQX Pico Laser」/LTRA GLOBAL「MIIN LASER」
なお、当院ではPQXの施術は行っていません。シミ・肝斑治療には、MIINレーザーを採用しています。
3. シミ・肝斑への効果を比較:PQXとMIINはどう選ぶ?
シミと肝斑は、どちらも茶色く見えても治療の進め方が異なります。特に肝斑が重なる部分へ強いシミ取り照射を行うと、かえって色が濃くなることがあります。
ピコレーザーも、気になるシミへ部分的に照射する「ピコスポット」と、顔全体へ低出力で照射する「ピコトーニング」では、治療の目的やダウンタイムが異なります。
ピコスポットは、目立つシミを少ない回数で改善したい場合の選択肢ですが、かさぶたや炎症後色素沈着、肝斑への影響に注意が必要です。一方、ピコトーニングは肝斑治療の選択肢でも、繰り返し受けて十分な変化を感じられない方がいます。
「肝斑を悪化させたくない。でも、部分的なシミもしっかり薄くしたい」。こうした方に、当院では照射方法を組み合わせるMIINレーザーをご提案しています。
4. シミ・肝斑治療で当院がMIINレーザーをおすすめする理由
① 肝斑とシミを同時に治療できる
MIINレーザーは、QスイッチNd:YAGレーザーをベースに、エネルギーを複数のパルスに分けて届ける照射技術を備えた機器です。1回の照射を6回に分割し、肌への負担に配慮しながらメラニンに働きかけます。
肝斑や顔全体の色ムラには「トーニング」、部分的なシミには、低エネルギーの照射を重ねる「スタッキング」を組み合わせます。
肝斑があるためにシミ治療を諦めていた方にも、シミと肝斑の両方を治療できることが、当院がMIINを選ぶ大きな理由です。
② 目立つかさぶたやテープ保護を避けて治療できる
MIINレーザーは、一度に強く照射してシミを取り切るのではなく、回数を重ねて段階的に薄くする治療です。目立つかさぶたを作らず、テープ保護を必要としないため、お仕事や普段の生活への影響を抑えながら治療できます。
当院では翌日からメイク可能とご案内しています。顔にテープを貼って過ごすことや、目立つかさぶたを伴うシミ取りに抵抗がある方にもおすすめです。
ただし、施術後に赤みやほてりが出たり、スタッキング照射で点状出血が出たりする場合があります。肌の状態によっては細かな薄いかさぶたができることもあるため、施術後の案内に従ってください。
③ 色味だけでなく、毛穴・ハリ・くすみにもアプローチできる
MIINには、トーニングとスタッキングに加え、真皮層へ熱を届けてコラーゲンに働きかける「コラーゲントーニング」があります。肌のハリやツヤ、毛穴の引き締め、小ジワの改善が期待できます。
部分的なシミ、顔全体のくすみや色ムラ、肌の質感を、肌状態に応じて組み合わせて治療できることも特徴です。

シミ・肝斑治療で迷った方へ
“知るページ”を作りました。シミ・肝斑治療で迷った方のための“知るページ”を作りました。
シミと肝斑の違い、レーザー治療の注意点、内服・スキンケア
の順番を、美容皮膚科医の視点でわかりやすく整理しています。
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5. 回数だけで選ばず、内服や毎回の診察まで含めて比較しましょう
MIINレーザーは、1回で全てのシミを取り切る治療ではありません。当院では5〜6回を一つの目安として、シミと肝斑を段階的に薄くする治療をご提案しています。状態によっては、それ以上の回数が必要です。
また、肝斑では、今ある色味を減らすことと、メラニンが増える働きを抑えることの両方が大切です。当院では、MIINレーザーで今ある色味に働きかけ、トラネキサム酸の内服でメラニン生成を抑える治療を組み合わせます。
内服やピコトーニングを続けても十分な変化を感じられなかった方も、治療方法を見直すことができます。毎回の肌診断と医師診察で経過を確認し、照射方法や内服の継続を判断します。
詳しくは、内服・ピコトーニングで改善しない肝斑の治療、当院のトラネキサム酸処方と服用期間もご覧ください。
まとめ:シミと肝斑を一緒に治療したいなら、MIINレーザーをご相談ください
PQXは、シミやそばかすなどの色素性病変に使われるピコレーザーです。治療を選ぶ際は、機器のスペックに加え、肝斑の有無、照射方法、施術後の生活まで考えることが大切です。
シミと肝斑が混在している方、目立つかさぶたやテープ保護を避けたい方には、当院ではMIINレーザーをおすすめします。照射方法を組み合わせて両方にアプローチし、5〜6回を一つの目安に段階的な改善を目指します。
「肝斑があるからシミ治療を断られた」「ピコトーニングを続けても変化がわからない」という方も、ご相談ください。当院では毎回の肌診断と医師診察をもとに、お一人おひとりに合った治療をご提案します。
Q&A
Q1. PQXを受けたいのですが、当院で施術できますか?
当院ではPQXの施術は行っていません。シミ・肝斑治療にはMIINレーザーを採用しています。
部分的なシミをスポット照射で少ない回数で治療したいのか、シミと肝斑を一緒に段階的に薄くしたいのかを確認します。肝斑の有無やご希望のダウンタイムを踏まえ、MIINが適しているかを医師が判断します。
Q2. 肝斑がある方には、なぜMIINがおすすめなのですか?
シミへの強い照射で肝斑が悪化することを避けながら、混在するシミにもアプローチできるからです。MIINではトーニングとスタッキングを組み合わせ、シミと肝斑を同時に治療します。
肝斑があるためにシミ治療を見送っていた方、内服やピコトーニングで十分な変化を感じられなかった方にも、当院ではMIINをご提案しています。
Q3. MIINレーザー後のダウンタイムや注意点はありますか?
赤みやほてり、点状出血が出る場合があります。目立つかさぶたやテープ保護は不要で、当院では翌日からメイク可能とご案内しています。実際の再開方法は、施術後の肌状態に応じた案内に従ってください。
ご自宅では紫外線対策と保湿を続け、洗顔やスキンケアの際に肌を強くこすらないようにしましょう。詳しくは、MIINレーザーの経過とダウンタイムもご覧ください。
内服を併用する場合は、既往歴や併用薬を確認し、医師が服用量と期間を判断します。自己判断で増量したり、服用期間を延ばしたりしないでください。
効果・必要な回数・ダウンタイムには個人差があります。レーザーには赤み、熱傷、色素沈着、色素脱失、肝斑悪化などのリスクがあります。トラネキサム酸は血栓症の既往、腎機能、併用薬などを確認して処方します。医療用製剤の肝斑への使用は適応外使用です。治療の可否は医師が診察して判断します。
