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シミ治療

【ピコ レーザーでシミが消えない?】1回で取れない理由と後悔しないための治療ステップを解説

なぜピコレーザーでシミが「消えない」と感じるのか?

ピコレーザーは非常に優秀な機器ですが、シミが消えない、あるいは一度消えたように見えても再発してしまう背景には、いくつかの医学的・技術的な理由があります。

1. 診断の誤り:そのシミ、実は「肝斑」かもしれません

ピコレーザーで最も治療が難しいケースの一つが、 シミの種類を間違えている 場合です。

シミの種類 特徴 レーザー治療への反応
老人性色素斑
(一般的なシミ)
境界線が
はっきりしている。
ピコスポット
高い効果が期待できる。
肝斑 境界線が曖昧で、
頬骨や目尻の下に
対称に広がる。
ピコスポットは厳禁
刺激で
悪化 するため、
ピコトーニング
時間をかけて治療が必要。

対処法:治療前に 肌診断機 を用い、シミの種類を正確に見極めることが極めて重要です。

2. シミの濃さ(メラニン量の問題)

シミの濃さは均一ではありません。

特に薄いシミは、ピコレーザーの光がメラニン色素を捉えきれず、反応しづらいことがあります。

・濃いシミ

→メラニン量が多く、レーザーが強く反応するため、1回で大きな効果が出やすい。

・薄いシミ

→メラニン量が少なく、レーザーの反応が弱いため、複数回の ピコトーニングIPL といったマイルドな治療で、徐々に薄くしていく必要があります。

3. 治療後の「一時的な色素沈着」(炎症後色素沈着)

レーザーを当てた後、シミが一旦濃くなったように見えることがあります。

これは、肌が治療による 熱の刺激を「炎症」と認識し、防御反応としてメラニンを過剰に作り出す現象 です。

これは 「再発」ではなく、一時的な肌の反応 です。

通常は数ヶ月かけて自然に薄くなりますが、 この期間の紫外線対策や保湿ケアを怠ると、定着してしまう リスクがあります。

4. シミの「再発」:紫外線や生活習慣によるもの

一度ピコスポットでシミが取れたとしても、その後の 紫外線対策生活習慣 が不適切だと、同じ場所にシミができてしまうことがあります(再発)。

原因:紫外線、摩擦、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足など。

ピコレーザーは「今あるシミ」を消しますが、「シミができやすい肌質」そのものを変えるわけではありません。

まとめ

ピコレーザー治療を成功させるための対策

ピコレーザーの効果を最大限に引き出し、後悔しない結果を得るためには、以下のポイントが不可欠です。

1. 正確な肌診断

治療前に必ず肌診断機でシミの種類(肝斑、老人性色素斑など)を正確に特定し、適したモード(スポット、トーニング、フラクショナル)を選定する。

2. 適切な回数の継続

「1回で終わり」とは考えず、特に薄いシミや肝斑は、 複数回の治療と経過観察が必要 であることを理解する。

3. 徹底したアフターケア(色素沈着対策):

治療後のデリケートな肌に、 徹底的な紫外線対策と保湿を最低3ヶ月間は継続 する。

医師が処方する内服薬や外用ハイドロキノンを併用すると、色素沈着のリスクを大幅に軽減できます。

Q&A

Q1.薄いシミは何回くらいで効果を感じられますか?

A. 薄いシミの改善には、5回〜10回程度の継続治療が必要です。

ピコレーザーには主に3つの照射モードがあり、薄いシミに対しては「ピコトーニング」という、マイルドな治療法を複数回重ねてメラニンを分解していきます。

薄いシミは、レーザーが反応しづらいため、回数を重ねて徐々にメラニンを排出させることが重要です。

「1回で劇的に変わる」というよりも、 「回を重ねるごとに肌全体が明るくなる」 といった変化を感じていただけます。

Q2.再度施術を受ける場合はどれくらい期間を空けますか?

A.施術モードや肌の回復状態によって間隔は異なります。

・ピコスポット:3ヶ月〜6ヶ月

強い刺激を与えるため、色素沈着(PIH)が落ち着き、肌が完全に回復するのを待つ必要がある。

・ピコトーニング:2週間〜4週間

刺激が穏やかで、肌のターンオーバーに合わせて継続的にメラニンを排出させる。

・ピコフラクショナル:3週間〜1ヶ月

刺激はトーニングよりやや強いため、肌の回復とコラーゲン生成サイクルに合わせて施術。

最も大切なのは、医師が肌の状態を診察し、 炎症や色素沈着が起きていないことを確認してから、次の施術に進む ことです。

Q3.シミと肝斑両方に効果がある施術はありますか?

A.はい、 「ピコトーニング」は、シミ(薄いもの)と肝斑の両方にアプローチできる万能な施術 です。

ピコトーニングは、低出力のレーザーを広範囲に均一に照射することで、 刺激を与えずにメラニンを少しずつ破壊 します。

これにより、刺激に弱い肝斑を悪化させることなく、その周囲にある薄いシミや全体的な色素沈着も同時に薄くしていくことが可能です。

ただし、 濃くはっきりしたシミ(老人性色素斑)と肝斑が混在している場合は、まず肝斑をピコトーニングで落ち着かせた後に、濃いシミへピコスポットを照射 するという「複合的なステップ治療」が必要になります。

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