ニキビが治った後に長く残る赤み(炎症後紅斑)や、繰り返すニキビの悩みは尽きません。
近年、これらの肌トラブルに対して高い効果を発揮する次世代レーザー
「 アドバテックス(ADVATx) 」が注目を集めています。
なぜアドバテックスがニキビ跡の治療に有効なのか、その仕組みと、よく比較される光治療(IPL)との違いを分かりやすく解説します。

1. アドバテックスレーザーとは?【2つの波長の秘密】
アドバテックスは、 赤みとニキビ治療に特化したデンマーク発の医療用レーザー で、 異なるターゲットに作用する2種類の波長を搭載 しているのが最大の特長です。
| 波長 | ターゲット | 主な作用 | 適応する症状 |
|---|---|---|---|
| ① 589nm | 血液中の ヘモグロビン (赤色) |
拡張した血管を 収縮・凝固させる |
ニキビ跡の赤み 、 赤ら顔、 酒さ、 毛細血管拡張症 |
| ② 1319nm | 水分 、 真皮層の 皮脂腺 |
皮脂腺を抑制 真皮層で コラーゲン生成を促進 |
ニキビ予防 、 クレーター改善、 毛穴の引き締め、 ハリ・ツヤ |
仕組み:ソフトパルシング機能
アドバテックスは、微細なナノパルスを連続照射する「 ソフトパルシング 」機能により、ターゲットに熱を穏やかに蓄積させます。
痛みやダウンタイムを最小限に抑えつつ、確実な効果をもたらします。
2. ニキビ跡の赤みに有効な理由(589nm波長)
ニキビ跡の赤みの正体は、炎症が治まった後も残ってしまった 拡張した毛細血管 です。
この赤みに対して、589nm波長が選択的に働きかけます。
| 作用ステップ | 作用の内容 | 効果 |
|---|---|---|
| ターゲット反応 | レーザーが ヘモグロビンに よく吸収される。 |
血管のみに 熱エネルギーを集中。 |
| 血管への影響 | 吸収熱により、 拡張した血管が 収縮・凝固し、 退縮が促される。 |
赤みの原因である 異常な血管を処理。 |
| 最終的な効果 | 赤みの原因である 血管が改善し、 肌の色ムラが改善する。 |
赤いニキビ跡が薄れ、 均一な肌色になる。 |
3. ニキビとクレーターに有効な理由(1319nm波長)
1319nm波長は、赤みだけでなく、ニキビができにくい肌質を作る根本的な改善に役立ちます。
| 効果 | メカニズム | 症状への有効性 |
|---|---|---|
| 皮脂抑制 | 深い層の皮脂腺に熱を加え、 過剰な皮脂分泌を抑制する。 |
ニキビの予防 、 脂性肌(テカリ)の改善、 毛穴の詰まり解消。 |
| コラーゲン 生成 |
真皮層の線維芽細胞に 熱刺激を与え、 コラーゲンと エラスチンの生成 を 促進する。 |
クレーター状のニキビ跡の 凹凸改善、 毛穴の引き締め、 肌のハリ・ツヤ改善。 |
この2つの波長を組み合わせることで、
アドバテックスは「 今ある赤みを消し 」ながら「 未来のニキビを防ぐ 」
というダブルの効果を発揮します。
4. IPL(光治療)との違いとアドバテックスの適応
アドバテックスは、光治療や従来の血管レーザーと比較して、
より専門的でダウンタイムの少ない治療が可能です。
| 項目 | アドバテックスレーザー (589nm / 1319nm) |
IPL (光治療/フォトフェイシャル) |
|---|---|---|
| 光の種類 | 特定の波長のみを 照射する レーザー |
幅広い波長を含む 光 |
| ターゲット | 赤みと皮脂腺に 専門特化 | メラニン、 赤みなど、 複数のターゲットに 穏やかに作用 |
| 効果 | 赤み 、 ニキビ予防 、 クレーター 改善に高い効果 |
シミやそばかす、 総合的な肌質改善 に有効 |
| ダウンタイム | ほぼなし〜軽度の赤みのみ | ほぼなし〜軽度の赤み、 シミが濃くなる時期がある。 |
| 深達度 | 真皮層まで届き、 皮脂腺や深部炎症 にも アプローチ可能 |
主に表皮〜浅い真皮層に作用。 深部の炎症や皮脂腺には 届きにくい |
・ アドバテックスの適応
アドバテックスは、特に以下のようなお悩みの方に適しています。
・ニキビ跡の赤み が長期間消えない方
・赤ら顔 や 酒さ に悩んでいる方
・脂性肌 でニキビを繰り返してしまう方
・クレーター や 毛穴の開き も同時に改善したい方
施術の回数: 一般的に、赤みや肌質改善のためには、 3~5回 程度の
施術を推奨されることが多いです。
アドバテックスは、従来の治療法では難しかった 赤みと肌質改善を両立 できる、
非常に効果的な治療選択肢です。
ご自身の肌状態に最適な治療を受けるためにも、まずは専門のクリニックで相談してみましょう。
Q&A
Q1. アドバテックスは、ニキビ跡の「赤み」と「茶色い色素沈着」の両方に効果がありますか?
A. 主に「赤み(炎症後紅斑)」に有効です。「茶色い色素沈着」には別の治療が必要です。
589nm波長は、血液中のヘモグロビンに強く反応するため、
赤みの原因である拡張した血管 をターゲットとするのに非常に有効です。
一方で、茶色い色素沈着はメラニンが原因のため、ピコレーザーやトラネキサム酸が適しています。アドバテックスと並行治療することで、総合的な肌改善が期待できます。
Q2.ダ ウンタイムはどの程度ですか?すぐにメイクはできますか?
A.痛みやダウンタイムはほとんどなく、施術直後からメイクが可能です。
アドバテックスは、熱を穏やかに伝えるため、痛みは輪ゴムで軽く弾かれる程度と表現されることが多いです。
ダウンタイムは非常に少なく、治療直後に軽度の赤みが出る程度で、数時間で引くことが大半です。
内出血のリスクも低く、施術直後からメイクをして帰宅できます。
Q3.ニキビの「予防」効果があると聞きましたが、今、活動中のニキビがあっても受けられますか? A. はい、施術可能です。
1319nm波長は、皮脂腺に熱を加え皮脂分泌を抑制し、炎症を鎮めると同時にニキビの予防をします。
そのため、活動中のニキビがあっても治療可能で、悪化を防ぎながら肌質を改善できます。