
シミ取り後のダウンタイムって?期間と症状の目安
ダウンタイムとは、レーザー治療などの施術によってダメージを受けた肌が、元の状態に回復するまでの期間を指します。
| 時期 | 症状の目安 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 治療直後~ 数日 |
軽度の赤み、腫れ、 ヒリヒリ感 (軽い火傷のような状態) |
数時間~ 3日程度 |
| 3日~ 1週間 |
シミが濃くなり、 かさぶたが形成される |
約1週間 |
| 1週間~ 2週間 |
かさぶたが剥がれ落ち、 新しい皮膚が現れる |
約1~2週間 |
| 2週間~ 数ヶ月 |
一時的に色素沈着が 現れる場合がある |
期間は 個人差あり |
※ ダウンタイムの期間や症状は、レーザーの種類やシミの深さ、体質によって異なります。
なぜアフターケアが重要?
ダウンタイムの過ごし方が結果を左右する理由
シミ取りレーザー後の肌は、バリア機能が低下し、炎症を起こしている敏感な状態です。
この時期に「摩擦」「紫外線」「乾燥」といった刺激は、メラニンが過剰に生成される「 炎症後色素沈着(PIH) 」を引き起こすリスクが高まります。
正しいケアは、この色素沈着を防ぎ、美しい仕上がりへと導くために不可欠です。
ダウンタイム中の正しいケアと注意点
〈摩擦対策方法:肌を「こすらない」習慣を徹底する〉
洗顔やスキンケアの際の摩擦は、炎症を悪化させ、かさぶたが剥がれるのを早めてしまい、色素沈着の原因となります。
| 行動 | 正しい摩擦対策 |
|---|---|
| 洗顔・ クレンジング |
泡で優しく押し洗いし、 ぬるま湯で流す。 |
| タオルで 拭く時 |
擦らずに清潔な柔らかいタオルで 水分をそっと 吸い取るように押さえる 。 |
| スキンケア | 化粧水や乳液は 手のひらで温めてから、 患部を 優しく包み込むように なじませる。 |
| 衣類・寝具 | 衣服の着脱時や、寝ている間に 顔が枕に強く擦れないよう注意する。 |
〈紫外線対策:365日、徹底したUVカットを〉
紫外線は、炎症を悪化させ、色素沈着の最大の原因となります。
・日焼け止め : SPF30以上、PA+++以上 の日焼け止めを毎日使用し、 2~3時間おきに塗り直しましょう。
・遮光グッズ : 帽子、日傘、UVカットマスク などを併用し、患部に直射日光を当てないようにしましょう。
〈保湿対策:低刺激なもので肌バリアをサポート〉
レーザー治療後の肌は乾燥しやすく、バリア機能が低下しています。
乾燥は刺激に弱くなるため、徹底した保湿が必要です。
・低刺激・高保湿 :アルコールや香料、美白成分、ピーリング成分など 刺激の強い成分 が含まれていない、 低刺激性 の化粧水や乳液、クリームでしっかりと保湿しましょう。
まとめ
シミ取り治療の結果は、ダウンタイム中のセルフケアに大きく左右されます。
色素沈着を防ぎ、クリアな肌を手に入れるため、次の3原則を徹底しましょう。
1.触らない・剥がさない :かさぶたを無理に剥がさず、自然に剥がれ落ちるのを待つ。
2.徹底的な防御 :「摩擦」と「紫外線」からデリケートな肌を徹底的に守り抜く。
3.安静と保湿 :激しい運動や飲酒・サウナなどで血行を促進しすぎず、保湿で肌のバリア機能を高める。
Q&A
Q1. メイクはいつからできますか?
A. 患部以外は施術当日から可能です。
Q2. 激しい運動、サウナ、飲酒はいつから大丈夫ですか?
A. 施術後、少なくとも数日間は控えましょう 。
できれば 1週間程度 は避けるのが理想です。激しい運動、サウナ、飲酒は血行を促進し、患部の赤みや炎症を悪化させる原因になります。
汗も刺激になるため、安静を心がけてください。
Q3. かさぶたができないのは失敗ですか?
A. かさぶたができない=失敗ではありません 。
レーザーの種類によっては、目立つかさぶたができず、薄い皮が剥ける場合や、内部で治癒が進む場合もあります。
Q4. かさぶたが剥がれた後、シミが濃くなったように見えます。これは失敗ですか?
A. それは 炎症後色素沈着(PIH)の可能性 があります。
個人差はありますが、通常、肌のターンオーバーとともに 数ヶ月かけて徐々に薄くなっていきます 。
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