LDM(Local Dynamic Micro-massage、水玉リフティング)とエレクトロポレーションは、どちらも美容医療やエステで肌の悩みにアプローチする施術ですが、作用のメカニズムと主な目的が異なります。
大きな違いは以下の通りです。

特徴の違い
【LDM】
LDMは、「超音波」の力で肌の細胞そのものに働きかけ、 肌質を根本から改善 することを目指した施術です。
高密度の超音波が鈍化した肌細胞を活性化します。
コラーゲンの生成促進 、 炎症性物質の抑制 、 肌の水分量を増やす など、肌が持つ本来の再生力・防御力を高めます。
たるみ・小ジワの改善(リフトアップ)、ハリ・弾力アップ、ニキビ・赤みの鎮静、保湿力向上など、 多様な肌トラブルに対応 できます。
【エレクトロポーション】
エレクトロポレーションは、「電気パルス」の力で美容成分を強制的に肌の奥に届ける「導入」に特化した施術です。
瞬間的な電気パルスで通常は肌の表面から浸透しにくい高分子のヒアルロン酸やコラーゲン、成長因子などを真皮層まで大量に浸透させます。
従来のイオン導入よりも約20倍高い浸透率を持つとされ、イオン化できない成分も導入可能です。
導入する成分に依存しますが、強力な保湿(ヒアルロン酸)、美白・抗酸化(ビタミンC、トラネキサム酸)、エイジングケア(成長因子)など、成分の効果を最大限に引き出すことができます。
| 項目 | LDM | エレクトロポレーション |
|---|---|---|
| 主な作用 | 高密度超音波による 細胞の活性化・再構築 |
電気パルスによる美容 成分の導入 |
| メカニズム | コラーゲン生成や 炎症抑制などの 自己治癒力 を高める |
高分子の美容成分を肌の 奥深くまで浸透させる |
| 得意な 肌悩み |
敏感肌、ニキビ、 赤み、弾力 |
美白、シミ、肝斑、 乾燥、ニキビ、毛穴 |
| 主な目的 | 肌の根本改善、リフト アップ、ニキビ、赤み 改善、水光肌を目指す |
特定の美容成分を 効率 よく大量に肌の深層に 補給・浸透させる |
| 痛み・ 刺激 |
ほぼなし | ほぼなし |
| ダウン タイム |
ほぼなし | ほぼなし |
料金の比較
| 施術名 | 1回あたりの 費用相場 |
補足事項 |
|---|---|---|
| LDM (水玉 リフティング) |
10,000円〜 25,000円程度 |
導入する美容液 (成長因子など) によって幅が ありま す。 |
| エレクトロポー ション |
5,000円〜 20,000円程度 |
イオン導入より高価で、 導入薬剤により 価格が変動し ます。 |
回数の比較
| 項目 | LDM | エレクトロポレー ション |
|---|---|---|
| 集中治療 期間 |
4回〜10回程度 | 4回〜6回程度 |
| 集中治療 の頻度 |
1週間に1回 または 2週間に1回 |
2〜4週間に1回 |
| 効果の持続 期間 |
約2週間 | 1ヶ月程度 |
| 効果維持 (メンテ ナンス) |
月1回程度 | 月1回程度 |
選び方のポイント
ご自身の肌の悩みに合わせて選ぶのがおすすめです。
【LDMが向いている方】
・ 肌のハリ・弾力 や たるみ が気になる。
・ ニキビや赤み などの 炎症 を鎮静したい。
・ 肌質を根本から改善 し、 水光肌 のような瑞々しさを目指したい。
・ リフティング と 導入 を同時に行いたい。
・他のレーザー治療などの ダウンタイム軽減 も図りたい。
【エレクトロポレーションが向いている方】
・ 特定の美容成分(ビタミンC、トラネキサム酸など)を徹底的に 肌の奥に補給したい。
・ 乾燥 や くすみ を特に改善したい。
・ 肌への刺激や痛みを避け 、手軽に導入効果を得たい。
・肌の 水分量・保水力 を直接的に高めたい。
Q&A
Q. LDMとエレクトロポレーションは同時に施術しても良いですか?
A. はい。
LDM と エレクトロポレーション は、 同時に施術しても問題ない 場合が多く、むしろ 相乗効果 が期待できる組み合わせとして推奨されていることがあります。
Q. 肝斑があっても施術可能ですか?
A. はい。
LDMとエレクトロポレーションは、どちらも一般的に肝斑がある方でも施術可能であり、むしろ肝斑治療に適しているとされています。
LDMは肌に強い刺激や熱を与えることがほとんどなく、 ダウンタイムや痛みが少ない ため、肝斑のある肌にも比較的安全に施術できます。また、LDMの 鎮静効果 は肝斑の悪化を防ぎ、改善をサポートする効果が期待されます。
エレクトロポレーションは、 導入する薬剤を肝斑に適したものにすることで、非常に効果的な治療 となります。
Q. 日焼けしていても施術可能ですか?
A. はい。
日焼けの程度がひどく、水ぶくれや強い赤み、痛みを伴う重度の炎症がある場合 は、施術を避ける必要がありますが、LDMとエレクトロポレーションは、他の刺激の強い美容施術と比べて、 日焼け後の肌にも施術可能なケースが多い とされています。
日焼け後の肌は、紫外線によるダメージで軽い炎症を起こし、乾燥して敏感になっています。LDMは、この 炎症を鎮静 させ、 肌の水分量を高めてコンディションを整える 効果が期待されます。
エレクトロポレーションも肌に針や強い熱を加えない施術であり、 導入する美容成分を調整することで、日焼け後のケアとして有効 です。
Q. 何回ほど施術すれば効果がありますか?
A. LDMは 2週間おきに4~6回 の集中施術、エレクトロポレーションは 2〜4週間 おきに 4回〜6回 を1クールとして推奨されることが多いです。
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