テカリや化粧崩れ、繰り返しできるニキビの原因となる「 過剰な皮脂分泌 」。
この皮脂腺の活動を根本から抑え込む治療として、近年「 アドバテックスレーザー(ADVATx®) 」が注目を集めています。
アドバテックスが持つ2つの波長のうち、特に1319nmがどのように皮脂腺に作用し、ニキビができにくい肌へと導くのかを詳しく解説します。
さらに、皮脂腺をターゲットとする他の治療法との違いも比較します。

1. 1319nm波長が皮脂腺を抑制する仕組み
アドバテックスの1319nm波長は、皮膚の深い層である真皮層に到達し、主に 水分 と 皮脂腺 に熱エネルギーを集中させます。
皮脂抑制のメカニズム
| 作用 | 詳細 | 効果 |
|---|---|---|
| ターゲット | 皮脂腺周辺の水分 | 過剰な皮脂分泌を抑制 し、 テカリや化粧崩れを改善。 |
| 熱エネルギー | 皮脂腺に達した熱が、 皮脂腺を減少 させる。 |
皮脂腺の活動を弱め、 根本的なニキビ予防につながる。 |
| コラーゲン 生成 |
真皮層の線維芽細胞を刺激。 | たるみ毛穴を引き締め 、 肌のハリ・弾力を改善する。 |
1319nm波長は、皮脂腺を「破壊」するのではなく、 「熱収縮」 させて活動を弱めるのが特徴です。
これにより、ダウンタイムをほとんど発生させることなく、徐々にテカリにくい肌質へと変えていきます。
2. 1319nm波長のメリット:ダウンタイムと副作用
皮脂腺をターゲットとする治療の中には、大きなダウンタイムや一時的なニキビの悪化を伴うものもあります。
しかし、アドバテックスの1319nm波長は、その点で大きなメリットがあります。
・ダウンタイムの少なさ: 照射熱がマイルドなため、施術後の腫れや内出血、かさぶたなどは ほぼありません 。
・肌へのやさしさ: 皮脂腺を穏やかに抑制するため、 炎症後色素沈着のリスクが非常に低い です。
・他の効果との両立: 1319nmは皮脂を抑えつつ、真皮のコラーゲン生成も促すため、 毛穴の引き締めやハリ改善 も期待できます。
3. 皮脂腺をターゲットとする他の治療との違い
皮脂腺を抑える治療法には、内服薬や様々な機器治療があります。
アドバテックスの1319nm波長が優れている点や、その違いを理解することで、最適な治療選択が可能になります。
| 治療法 | 作用 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| アドバテックス (1319nm) |
皮脂腺の 活動抑制 |
ダウンタイム✕ 肌質改善も同時実現。 副作用が少ない。 |
回数が必要。 濃いシミには効果なし。 |
| イソトレチノイン (内服薬) |
皮脂分泌を 強力に抑制 |
重症ニキビに 高い効果。 |
重大な副作用リxク (催奇形性など)。 血液検査が必要。 妊娠中は絶対禁止。 |
| ポテンツァ (アクネチップ) |
皮脂腺の破壊 | 1回で皮脂腺を 弱める効果が高い。 ニキビ跡 クレーター改善 も可能。 |
痛みを伴う。 ダウンタイムが 数日〜1週間程度ある。 費用が高め。 |
【比較総評】
・ アドバテックス: ダウンタイムなく マイルドに皮脂抑制とハリ改善 をしたい方に最適。
・イソトレチノイン: 重症ニキビに最強だが、 副作用 がある。
・ポテンツァ: ダウンタイムがあるが、 永続的な皮脂腺破壊とニキビ跡改善 を同時に目指せる。
4. 皮脂抑制効果を実感するまでの回数とペース
皮脂腺の抑制効果は、コラーゲン生成と同様に、細胞の代謝サイクルに合わせて時間をかけて現れます。
・早期の効果: 施術後、一時的な引き締め効果で テカリが少し抑えられた と感じる場合があります。
・本格的な効果: 皮脂腺の体積が減少し、活動が安定してくるのは 3回目以降 です。この頃からニキビの再発頻度やテカリが目立って改善されます。
・推奨回数: ニキビができにくい肌質を定着させるためには、 5回〜8回 の継続的な施術を、 月1回 のペースで受けることが推奨されます。
5. まとめ:アドバテックス1319nmでテカリ知らずの肌へ
アドバテックスの1319nm波長は、 ダウンタイムなく皮脂腺にアプローチ できる画期的な治療法です。
内服薬などに抵抗がある方にとって、 毛穴の引き締め という副次的メリットも得られるため、ニキビ・テカリに悩む方に優れた選択肢です。
ニキビやテカリに悩まされている方は、ぜひアドバテックスレーザーを検討してみてください。
Q&A
Q1. アドバテックスの1319nm波長は、ニキビ跡の凹凸(クレーター)にも効果がありますか?
A. 軽度のクレーターや凹凸には効果が期待できますが、重度のクレーター治療にはポテンツァなどが適しています。
1319nmはコラーゲン生成で浅いクレーターを目立たなくする効果があります。
深く鋭いクレーターにはポテンツァなどが最適ですが、アドバテックスは皮脂抑制と軽度なクレーター改善をダウンタイムなしで両立したい場合に推奨されます。
Q2. 施術後に一時的にニキビが悪化することはありますか?
A. ほとんどありませんが、ごく稀にあります。
皮脂腺をターゲットとする治療の中には、施術直後に皮脂が一時的に排出されることでニキビが一時的に増える(好転反応)ものもあります。
しかし、アドバテックスの1319nm波長は、皮脂腺の活動を弱める作用があるため、 一時的な悪化は非常に稀 です。
赤みもほぼ出ないため、安心して施術を継続できます。
Q4. 内服薬(イソトレチノイン)を服用していますが、併用できますか?
A. 併用は可能ですが、医師の判断が必須です。
イソトレチノインは肌や粘膜を乾燥させる作用が非常に強いため、肌の状態が極度に乾燥している場合は、レーザー照射によって肌トラブルが起こるリスクがあります。
必ずイソトレチノインを服用中であることを医師に伝え、肌の状態をチェックしてもらった上で、照射の設定(出力など)を調整してもらう必要があります。