ボトックスで「失敗」と感じる主なリスク
ボトックス注射後に患者様が「失敗」と感じる主なケースは、薬そのものの問題ではなく、 「注射の位置(深さや範囲)」 と 「注入量」 のミスによるものがほとんどです。
眉間へのボトックス注射で起こり得る主なリスクは以下の通りです。

| リスク | 発生 メカニズム |
状態 (患者様の 感じ方) |
|---|---|---|
| 目が 重くなる (眼瞼下垂) |
注入した ボトックスが 額の筋肉 (前頭筋)や、 眼瞼挙筋 (まぶたを 開ける筋肉)に ごくわずかに 影響し、 働きが弱まる。 |
まぶたが 開きにくい、 目が小さくなった ように感じる、 眠そうな印象になる。 |
| 眉毛が 吊り上がる (代償性 眉毛挙上) |
眉間のシワを 寄せる筋肉 (皺眉筋、 鼻根筋)が 止まった結果、 額の筋肉が 代償的に 働きすぎる 。 |
眉尻や眉頭が 過度に 引き上げられ、 不自然な表情 や 驚いたような 表情になる。 |
| シワが残る | 注入量が 不足しているか、 シワが 深い溝 として定着して しまっている (表情ジワでは ない)ため。 |
表情を 変えていない時も シワが消えず、 効果がないと 感じる。 |
このようなリスクがあるため、表情の要となる眉間の治療については、仕上がりに関する不安を感じる方が多くいらっしゃいます。
眉間ボトックスは本来リスクの少ない部位
眉間は、施術で狙う筋肉(皺眉筋・鼻根筋)が表面に近く、解剖学的に特定しやすい部位です。そのため、高い知識と技術を持つ医師が正確な位置に注入すれば、 重篤なリスクは極めて少なく、非常に安全性の高い治療 と言えます。
後悔しないための安全対策と注入テクニック
当院では、患者様が最も不安に感じる「目が重くなる」リスクを回避するため、以下の専門的なアプローチを徹底しています。
1. 「アセスメント注射」の徹底
注入前に、患者様の シワの寄り方、筋肉の動かし方の癖、左右差 を細かく観察(アセスメント)します。
・目的:効かせたい筋肉だけを特定し、狙うべき深さと範囲を正確に定めます。
・特に注意する点:まぶたが重くならないよう、 眉のすぐ上や眉間に向かって深く打ちすぎない よう細心の注意を払います。
2. 「少量から開始」の原則(打ちすぎ防止)
ボトックスは効果が出過ぎてしまうと、元に戻るまで数ヶ月かかってしまいます。そのため、当院では特に初回の方やリスクを懸念される方には、 少量から注入し、次回以降に調整を行う ことを推奨しています。
・メリット:眉毛の吊り上がりや目の重さのリスクを最小限に抑え、 自然な仕上がり を追求できます。
3. 解剖学に基づいた「オーダーメイド注入」
眉間のボトックス治療では、ただ筋肉を止めれば良いわけではありません。顔全体の表情筋のバランスを考慮し、 シワを解消しつつも、眉を自然に保つ 打ち方を工夫しています。
治療の流れと効果の持続期間
眉間ボトックス治療は短時間で完了し、日常生活への制限もほとんどありません。
1. カウンセリング・診察(10〜15分)
→医師が表情ジワの状態や、普段の眉の動かし方を確認し、適切な注入量を決定します。
2. 施術(5〜10分)
→冷却や麻酔クリームで痛みを軽減した後、極細の針で正確に注入します。
3. 効果の出現
→注入後 2〜3日で効果が出始め、1〜2週間後に効果が最大 になります。
4. 持続期間
→個人差はありますが、一般的に 3〜4ヶ月程度持続 します。効果が切れる前に再注入することで、シワの定着を防げます。
ボトックス治療は、機器の性能ではなく、医師の知識と技術が結果に直結します。当院では、解剖学に精通した医師が施術を担当し、安全で自然な仕上がりを約束いたします。
まとめ
眉間ボトックスは、非常に満足度の高い施術ですが、「目が重くなる」「眉が吊り上がる」といった失敗リスクは、主に 注入位置や量のミス によって引き起こされます。
| リスク回避の 鉄則 |
当院の安全対策 |
|---|---|
| 目の重さ・ 吊り上がり |
アセスメント注射 と 「少量から開始」の 原則を徹底し、 顔全体のバランスを 崩さないよう 慎重に注入します。 |
| シワの残存 | シワの癖を詳細に診察し、 表情ジワではない 深いシワ の場合は ほかの治療の 併用もご提案します。 |
| 安全性 | 経験豊富な医師が、 解剖学に基づき、 シワを解消しつつも 自然な表情を保てる オーダーメイド注入を行います。 |
ボトックス治療は、 医師の知識と経験 が結果に直結する施術です。当院では、患者様の不安を真摯に受け止め、安全性を最優先した丁寧な施術を心がけております。
「自然で、若々しい表情」を取り戻すために、まずは専門医によるカウンセリングで、あなたのお顔の筋肉の動きと最適な治療法についてご相談ください。
眉間のシワにお悩みの方は、まずは無料カウンセリングで理想の表情についてご相談ください。
Q&A
Q1. ボトックスの持ちをよくするために意識した方がいいことはありますか?
A. 以下の点を日常生活で意識していただくことで、ボトックスの効果を長持ちさせることが期待できます。
1. 過度なマッサージや摩擦を避ける
→特に注入直後は、注入部位を強く揉んだりマッサージしたりすると、薬が広がりすぎてしまい、 狙った筋肉以外の場所に影響が出るリスク があります。効果が安定するまでの数日間は特に優しく扱ってください。
2. 血行が過度に良くなる行為を避ける(注入直後)
→注入直後の激しい運動、長時間の入浴、サウナ、多量の飲酒などは血行を促進し、 ボトックスの拡散や薬の分解を早める 可能性があります。当日は控えてください。
3. 紫外線対策
→紫外線は肌の老化を早め、ボトックスの効果の持続には直接関係ありませんが、シワの原因となる コラーゲンの分解を促進 します。日頃から紫外線対策を行うことは、シワ予防と美肌維持の基本です。
Q2. より理想に近づけるために、カウンセリングで伝えた方がいいことはありますか?
A. 仕上がりのイメージを共有するために、以下の3点を明確にお伝えいただくことが重要です。
「残したい表情」と「消したいシワ」のバランス、特に気になるシワの「強さ」や「左右差」、他院でのボトックス経験や、その際の「良かった点」「不満だった点(例:目が重くなった)」を共有していただくことをおすすめします。
Q3. 効果が切れる前の再注入は何ヶ月後くらいに行うのが適切ですか?
A. 一般的には、効果が切れる直前の 「3ヶ月半〜4ヶ月半」頃 に行うのが適切です。
ボトックスの効果は通常3〜4ヶ月で徐々に薄れ始めます。
・適切なタイミングのメリット
効果が完全に切れる前に再注入することで、 シワを寄せる癖が戻るのを防ぎ 、シワが深い溝として 定着してしまうのを予防 できます。この習慣的な注入が、長期的にシワの少ない状態を維持するために最も効果的です。
当院では、患者様一人ひとりの筋肉の戻り具合を観察し、最適なメンテナンス時期をご提案いたしますので、どうぞご安心ください。