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LDMとハイフの違いは?作用する層の違いについて解説

LDMとHIFUは、どちらも超音波エネルギーを利用した美容施術ですが、 アプローチする皮膚の層と目指す効果に大きな違い があります。

この記事ではLDMとハイフの違いについて解説していきます。

LDMとHIFUの最大の違いは、高密度の超音波を「 どの深さ 」に「 どのような目的 」で作用させるかという点にあります。

LDMの作用層とメカニズム:肌の土台を整える

LDMは、1MHz、3MHz、10MHz、17MHzといった 複数の周波数の超音波を高速で切り替えながら照射 します。これにより、肌の 表皮 から 真皮層、皮下組織 といった比較的浅い層まで、 広範囲 にわたって作用します。

作用のメカニズム: 熱を発生させるのではなく、細胞に高密度の振動エネルギー(マイクロマッサージ)を与えます。

細胞外マトリックス(ECM)の保護・再構築: 肌のハリ・弾力の元であるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが存在するECMを活性化し、 ヒアルロン酸の産生を促進 します。

MMPs(コラーゲン分解酵素)の抑制: 老化や炎症によって過剰になりやすいコラーゲン分解酵素の働きを抑え、肌の土台を守ります。

炎症の鎮静: 慢性的な炎症を抑え、肌の修復環境を整えるため、 ニキビや赤み、皮膚炎 などの肌質改善にも効果的です。

LDMは、肌の 水分量や代謝、ハリ・ツヤ といった「肌質」の根本的な改善を目指し、 フェイスラインを引き上げる というよりは、 肌をふっくらと底上げする イメージです。

HIFUの作用層とメカニズム:たるみを引き締める

HIFUは、高密度の超音波エネルギーを 一点に集中させ、瞬間的に高温(60℃〜70℃)の熱を発生 させます。

ターゲットとなるのは、主に 真皮深層 や、その奥にある SMAS筋膜 といった より深い層 です。

作用のメカニズム: 超音波を一点に集めることで、狙った深さの組織を 熱で凝固 させます(熱変性)。

SMAS筋膜の収: 皮膚の土台となるSMAS筋膜が熱によって収縮することで、 即時的なリフトアップ効果 が現れます。

創傷治癒過程: 熱損傷を受けた組織が修復される過程で、 新しいコラーゲンやエラスチンの生成が促進 されます。これにより、数週間〜数ヶ月かけて持続的な たるみ改善引き締め効果 (タイトニング)が発現します。

HIFUは、 ほうれい線やフェイスラインのたるみ、二重顎 など、 「輪郭」に対する物理的な引き締め・リフトアップ をメインとする施術です。

目的別に推奨される施術を以下の表にまとめました。

目的 推奨施術 理由
たるみの強力な
リフトアップ
HIFU 土台であるSMAS筋膜を熱で収縮させ、
根本から引き締めるため。
肌のハリ、ツヤ、水分量の改善 LDM 表皮〜真皮の細胞を活性化し、
ヒアルロン酸産生やMMPs抑制により
肌質を整えるため。
ニキビ、赤み、
皮膚炎の鎮静
LDM 炎症を抑える作用に優れており
肌の再生能力を高めるため。
小顔効果
(引き締め)
HIFU 脂肪層や筋膜に作用し、
物理的に組織を収縮させるため。
施術後の
ダウンタイム軽減
LDM 熱を使わず振動のみで、痛みや
ダウンタイムがほとんどないため。

LDMがおすすめのお悩みは?

・ハリ・ツヤ不足乾燥 が気になる。
・肌が 敏感 で、ニキビや赤み、炎症を鎮静させたい。
ダウンタイムなく 、定期的に肌のコンディションを整えたい。
・他施術(HIFUなど)の 効果を高める ためのプレケア・アフターケアとして効果が高い。

HIFUがおすすめのお悩みは?

フェイスラインのたるみ二重顎 を根本的に引き締めたい。
外科手術は避けたい が、 リフトアップ効果 が欲しい。
施術頻度は少なく (半年に1回など)、持続的な効果を求めたい。

それぞれの施術が持つリスクと副作用

HIFU(ハイフ)のリスクと副作用

HIFUは肌の深層(SMAS筋膜層や真皮層)に熱凝固点を作り出すことで、熱による組織破壊を伴うことから、LDMに比べて副作用のリスクがあります。

赤み・腫れ
施術直後から数時間〜翌日程度、照射部位に軽度な赤みや腫れが生じることがあります。

痛み 施術中に熱によるチクチクとした痛みや、骨に響くような痛みを感じることがあります。これは熱エネルギーがSMAS筋膜層に届いている証拠ですが、痛みの感じ方には個人差があります。

むくみ
深部に熱が加わることで、一時的にむくみが生じることがありますが、通常数日~1週間程度で治まります。

しびれ・神経損傷
ごく稀ですが、神経の近くを照射した場合に一時的な麻痺やしびれが生じることがあります。通常は数週間~数ヶ月で回復しますが、技術力の高いクリニック選びが重要です。

火傷
誤った設定や同一箇所への過度な照射、肌への密着不足などにより、稀に皮膚表面に水膨れや火傷のリスクがあります。

内出血
深い層の血管に熱が加わった場合、稀に内出血が生じることがありますが、これも数日~1週間程度で吸収されます。

LDM(高密度焦点式超音波)のリスクと副作用

軽度の赤み
施術直後に血行が良くなることで、ごく軽度の赤みが出る場合がありますが、通常は数時間以内に落ち着きます。

LDMは、ダウンタイムがほとんどないことが最大の特徴の一つです。
肌の細胞活性化と水分バランス調整がメインであり、HIFUのような強い熱作用がないため、火傷や神経損傷のリスクは極めて低いと言えます。

HIFUは、強力なリフトアップ効果が期待できる反面、熱による痛みや稀に神経損傷のリスクが伴います。

一方、LDMは、リフトアップよりも肌質そのものの改善や細胞の活性化を目的としており、肌への負担やリスクが非常に低い安全性の高い施術になります。

ご自身の肌の状態や目的に合わせ、これらのリスクと効果をよく理解した上で、適切な施術を選択することが重要となります。

まとめ

・LDMはとHIFUは、同じ超音波の機械でも作用する層が異なる
・LDMは肌質改善や肌の土台からケアしたい方におすすめ
・ハイフは輪郭や顎下のたるみが気になる方、フェイスラインを引き上げたい方に おすすめ
・超音波の作用が異なることから副作用、リスクも異なるためそれぞれの特徴を理 解することが大切。

Q&A  

Q1.LDMとHIFUは同日に施術を受けても大丈夫ですか?

A. はい 同日の施術は可能です

同時に施術をする場合、先にLDMを行うことで、HIFUの超音波が 均一に深く届きやすく なり、HIFUによるリフトアップ効果が安定しやすくなると考えられています。

Q2. 施術の頻度や持続期間はどのくらい違いますか?

A. 作用層と目的が違うため、頻度も大きく異なります。

施術名 施術頻度の目安 効果の持続期間の目安
LDM 週に1回〜数週間に1回
(集中ケア後、維持ケアへ)
即時的な効果
(ハリ・ツヤ)があり、
継続で効果維持
HIFU 3ヶ月〜半年に1回 約半年〜1年
(熱変性による
コラーゲン再構築のため)

Q2. 痛みやダウンタイムが少ないのはどちらですか?

A. LDMの方が圧倒的に痛みやダウンタイムが少ないです。
ダウンタイムを出さずに肌治療をしたい、痛みのない施術をしたい方におすすめです。

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