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ニキビ

【さよなら赤み!】ニキビ跡の赤みにIPL(フォトフェイシャル)が効く理由

ニキビが治った後に残る「赤い色素沈着(炎症後紅斑)」は、肌の印象を大きく左右します。
この厄介な赤みに対して、フォトフェイシャル(IPL)は群を抜いて効果的です。
本記事では、IPLが赤みの原因である毛細血管にピンポイントで作用し、赤みを消すメカニズムと治療を徹底解説します。

➀そのニキビ跡、本当に「シミ」ですか?赤みの正体を知る!

ニキビが治った後に残る跡には、主に3つのタイプがあります。
ご自身のニキビ跡のタイプによって、有効な治療法は大きく異なります。

・炎症後紅斑(赤み)のメカニズム  

一般的に「ニキビ跡の赤み」と呼ばれるものは、炎症後紅斑というタイプです。 

ニキビ跡
のタイプ
特徴的な色 主な原因物質 IPL治療の有効性
炎症後紅斑 赤色
ピンク色
ヘモグロビン
(拡張した毛細血管内の色)
非常に有効
色素沈着 茶色
紫色
メラニン色素
(炎症による過剰生成)
有効
クレーター 肌の凹凸 真皮層の組織破壊と
コラーゲン不足
軽度なら効果あり
(深い場合は他治療推奨)

ニキビの炎症が起きると、肌はダメージを修復しようとして、その部位に栄養や酸素を運ぶために 毛細血管を拡張・増殖 させます。
炎症が治まった後もこの血管の拡張が残ってしまうと、血管内のヘモグロビンが透けて見え、肌に赤みが残ってしまうのです。

2. IPLがニキビ跡の赤みに劇的に効く理由(ターゲットはヘモグロビン!)

フォトフェイシャル(IPL)がニキビ跡の赤みに効果的なのは、その光の特性にあります。
IPLは、単一の波長ではなく 幅広い波長 を持つ光で、特定のターゲット(色)にのみ熱エネルギーを与える性質を持っています。

赤みを狙い撃つ「選択的熱作用」

ニキビ跡の赤みの原因である毛細血管のヘモグロビンは、IPL光の特定の波長を非常に強く吸収します。

作用ステップ メカニズム 効果
Step 1:
光の吸収
IPL光は、
毛細血管のヘモグロビンに
集中吸収される。
周囲の皮膚組織への
ダメージを
最小限に抑える。
Step 2:
熱への変換
吸収された光エネルギーが
一瞬で熱に変換される。
血管壁とヘモグロビンに
熱ダメージを与える。
Step 3:
血管の収縮
ダメージを受けた拡張毛細血管が
凝固・収縮し、
不要な血管は
徐々に体内に吸収される。
赤み(炎症後紅斑)が
軽減し、
肌の色が均一化する。

このように、IPLは 赤みの元(ヘモグロビン)をピンポイントで処理 するため、
長引いていたニキビ跡の赤みを根本から改善できるのです。

③ IPLの複合的な美肌効果(赤み以外のニキビ跡にも)

IPL治療の大きなメリットは、赤み治療にとどまらず、ニキビ跡や肌全体の悩みに多角的にアプローチできる点です。

期待できる効果 メカニズム 関連するニキビ跡
色素沈着の
改善
メラニン色素にも反応し、
分解・排出しやすくする。
茶色や紫色の色素沈着
の改善。
コラーゲン
生成促進
真皮層に光の熱エネルギー
が届き、
線維芽細胞を活性化させる。
肌のハリ・弾力がアップし、
浅いクレーターを
目立たなくする。
ニキビの予防 光の熱作用により、
アクネ菌を殺菌し、
皮脂腺の活動を抑える。
炎症性ニキビの減少や
再発予防に。
毛穴の引き締め コラーゲン生成の促進と
皮脂分泌抑制により、
開いた毛穴 が引き締まる。
肌全体のキメが整い、
滑らかになる。

つまり、IPLは「赤み」をターゲットにしつつ、同時に「色素沈着」の改善や
「肌質の底上げ」も実現できるマルチな治療法と言えます。

治療の進め方と効果を最大化するための注意点

IPL治療は、メスを使わないためダウンタイムが短いのが特徴ですが、
効果を最大化し、肌トラブルを防ぐためにはいくつかの注意点があります。

治療の目安

項目 詳細
推奨回数 1ヶ月に1回のペースで
5回〜10回程度が目安。
効果の現れ方 1回目から赤みが薄くなった
と感じる方もいますが、
本格的な改善には複数回の継続が必要です。
回数を重ねるごとに
効果を実感しやすくなります。
施術時間 顔全体で15分〜30分程度
と短時間です。
ダウンタイム ほとんどありません。
軽度の赤みが出る場合がありますが、
数時間で落ち着くことがほとんどです。

・治療期間中に絶対に守るべき注意点

フォトフェイシャル治療の効果と安全性を高めるために、以下の点は必ず守りましょう。

徹底した紫外線対策:
IPL後は肌がデリケートなため、日焼け止め(SPF30以上推奨)などで紫外線を徹底的に避けてください。紫外線はニキビ跡を悪化させる最大の敵です。

保湿ケア:
施術後は乾燥しやすくなるため、保湿力の高いスキンケアでしっかりと肌を潤し、肌のバリア機能をサポートしましょう。

内服治療との併用:
炎症や色素沈着を内側から抑制するために、ビタミンCやトラネキサム酸などの内服薬を医師の指導のもと併用すると、より高い相乗効果が期待できます。

➄まとめ:IPLで自信の持てる均一な肌へ

IPL後は肌がデリケートなため、日焼け止めなどで紫外線を徹底的に避けてください。
IPLは拡張血管に作用し、赤みを確実に軽減。色素沈着やハリ改善も叶う効率的な治療法です。
クリアな肌を目指す方は、専門医に相談しIPLを検討しましょう。

Q&A

Q1.ニキビ跡の「赤み」と「茶色い色素沈着」のどちらに特に効果がありますか?

A.IPLは 両方に反応 しますが、特にニキビ跡の「赤み」(炎症後紅斑)に対しては、血管を収縮させるため高い即効性・改善効果が期待できます。

Q2.痛みやダウンタイムはありますか?

A.輪ゴムで軽く弾かれたような パチッとした痛み を感じます。
ダウンタイムはほとんどなく、施術直後からメイクが可能です。
ただし、一時的にかさぶたになることがありますが、数日で剥がれ落ちます。

Q3.IPL後にニキビが悪化したり、再発したりする可能性はありますか?

A. いいえ、むしろその逆です。
IPLの光がアクネ菌を殺菌し、皮脂腺の活動を抑制する作用もあるため、
炎症性ニキビの予防やニキビができにくい肌質への改善も期待できます。

Q . 何回くらいの施術で効果を実感できますか?

A.個人差はありますが、多くの場合、3回目以降から赤みの軽減や肌全体のトーンアップといった効果を実感し始めます。
効果を定着させるため、 1ヶ月に1回のペースで5回〜8回程度の継続的な治療 が推奨されます。

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