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アダパレン vs ベピオ!ニキビ治療薬の違い・使い方・副作用を徹底解説

ニキビ治療において、今や主役となっている外用薬がアダパレンとベピオゲル/ローションです。
しかし、違いがよくわからないと思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、二つの薬剤の違いを徹底比較し、あなたのニキビのタイプに合った薬を使いこなすための情報を提供します。

1. アダパレンとベピオ(過酸化ベンゾイル) 5つの比較ポイント

両者の違いを、治療において重要な5つの観点から比較します。

比較項目 アダパレン ベピオ
効果と適応 白ニキビ・黒ニキビ
ニキビ予防の土台作り。
赤い炎症ニキビ白ニキビ
両方に有効。
主な作用 毛穴の詰まりを解消 し、
根本から防ぐ。
アクネ菌を強力に殺菌 し、
毛穴の詰まりも解消する。
副作用(特有) レチノイド反応 紫外線に注意が必要。 脱色作用(漂白作用)。
衣類や寝具に触れると色が抜ける。
初期の刺激性 高頻度で刺激症状が出るが、
数週間で肌が慣れる ことが多い。
刺激は強い傾向。
濃度によっても異なる。
耐性菌リスク なし なし

2. 作用と適応:「予防」のディフェリン vs 「殺菌」のベピオ

・ アダパレン(ディフェリンゲル):ニキビの「芽」を摘む

アダパレンは、ニキビの最も初期段階である「毛穴の詰まり(コメド)」を治療・予防することに特化しています。

メカニズム: 毛穴の出口の細胞が異常に厚くなる「異常角化」を正常化し、詰まった角質を排出しやすくすることで、白ニキビ・黒ニキビ(コメド)を解消します。

適応: 赤ニキビになる前の、小さなニキビや予防の土台として非常に重要です。

・ 過酸化ベンゾイル(ベピオ):炎症を食い止める

ベピオは、アダパレンと同様の ピーリング作用 に加えに加え、強力な 殺菌作用 を持つことが特徴です。

メカニズム: 主成分のBPOがアクネ菌を 酸化させる ことで殺菌し、炎症を抑えます。同時にピーリング作用で毛穴の詰まりも解消します。

適応: 赤く炎症を起こしたニキビ の治療に特に有効です。
アダパレンと併用することで、 予防と治療の両立 が可能です。

3. 副作用と刺激性:乗り越えるべき「初期症状」

どちらの薬も高い治療効果を持つ反面、使い始めの数週間は皮膚炎のような刺激症状(ダウンタイム)が出やすいです。

症状名 特徴 対処法
乾燥・皮むけ ピーリング作用で古い角質が剥がれ落ちることで起こります。 保湿剤を先に塗るなどで刺激を和らげる。
赤み・ヒリつき 薬の作用で一過性の炎症反応。
アダパレンでは レチノイド反応 とも呼ばれます。
症状が強い場合、
医師の指示で 使用量を減らすか、数日休薬 する。
ベピオの脱色 ベピオ特有の副作用。
薬が触れた 衣類や寝具の色が白く抜けてしまう
完全に乾いてから寝具に触れる。
洗顔後のタオルも注意が必要です。

注意点: これらの初期症状は、 薬が効き始めているサイン でもあります。
多くの場合、使用継続で肌が慣れて落ち着いていきます。
自己判断で中止せず、必ず医師に相談しましょう。

4. 正しい使い方:塗る場所とタイミング

ニキビ治療薬は「いつ」「どこに」塗るかが非常に重要です。

項目 アダパレン ベピオ
頻度 1日1回 (基本的に夜) 1日1回〜2回 (医師の指示に従う)
範囲 ニキビができやすい広範囲 に薄く塗る。
炎症のない部分にも塗布する。
ニキビとその周囲 に塗布。
広範囲に塗ると刺激が強くなりやすい。
順番 洗顔→保湿剤→薬 または 洗顔→薬→保湿剤 医師の指示に従い、
保湿剤の前後に塗布する。
紫外線に注意が必要なため、
夜の使用が基本。
脱色作用があるため、
夜の使用が推奨される。

【併用する場合】 医師は、 アダパレンで予防 し、 ベピオで炎症を鎮める (スポット)という組み合わせを処方することがあります。
必ず医師の指示通りに、 塗る場所と順番を厳守 してください。

5. 保険治療で限界を感じたら:自費診療の施術が有効な場合

保険薬で治らないニキビや、残ったニキビ跡(赤み、色素沈着、クレーター)には、自費診療の施術が有効です。

治療の目的 有名な施術例 期待できる効果
難治性の炎症
・再発予防
シルファームX
(マイクロニードルRF)
炎症の原因となる異常血管を改善。
ニキビができにくいようにを根本から整える。
赤み・色素沈着 IPL
(フォトフェイシャル)
ピコレーザー
赤みの原因(血管)や色素沈着(メラニン)を破壊・除去し、肌トーンを均一化する。
クレーター
(凹凸)
ダーマペン
フラクショナルレーザー
真皮層にダメージを与え、コラーゲンとエラスチンの生成を促し、凹みを修復する。
詰まりの除去 ケミカルピーリング
面皰圧出
溜まった古い角質や皮脂を強制的に排出し、薬の浸透を良くする。

ポイント: 保険薬は日常の治療・予防用です。
ニキビ跡や難治性ニキビには、自費診療の専門機器が大きな効果を発揮します。
限界を感じたら、美容皮膚科へ相談しましょう。

Q&A

Q1.アダパレンとベピオは、どちらを先に塗るべきですか?

A.どちらを先に塗布するかは、医師の指示によって異なります。

どちらの薬を塗るにしても、肌の乾燥や刺激が強い場合は、間に保湿剤を挟む「サンドイッチ法」が推奨されます。

Q2.妊娠中は使えますか?

A.基本的にはどちらも使用は避けたほうが良いです。

特にアダパレンは妊娠が判明した時点で直ちに使用を中止する必要があります。

Q3.「レチノイド反応」の赤みが出ている間は、メイクをしても大丈夫ですか?

A.基本的にメイクは可能です。

ただ、肌がデリケートになっているため、肌に優しい化粧品を選ぶと良いでしょう。
また、刺激を感じる場合は、赤みが落ち着くまではメイクを控えることもあります。
最も重要なのは、メイクの上からでも紫外線対策を徹底することです。

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